鬼畜島 10巻 ネタバレ
前巻のあらすじ
双子の片方のカンナとアンナによって右手と左腕をそれぞれ切り落とされてしまった高久。挙句の果てに首までも落とされてしまったが、すぐに自分が首だけでも生きていけることに気づき、ハナクロと体の再生のため、樹に向かうことを決めた二人。
樹に着いた二人は樹から大量の謎の液体が流れ出ているのを発見する。なんとその液が二人に大量に降り注いだのです。そして高久は、その液を浴びて自分の身体が溶けていることに気づくのでした。
10巻のあらすじ
再生
溶かされていることに気づくも、声が出せない高久。そんな不安な面持ちで自分を見つめる高久に対し、ハナクロは「大丈夫だから落ち着け」と語りかけました。そしてハナクロは衝撃の事実を打ち明けました。
一度溶けてからよみがえるのだと。しかも誰もが生きて戻れるかはわからないというのです。
その事実を聞き高久は抵抗を試みますが、いまさらどうすることもできません…そして骨まで溶けていったのでした。
場所は変わりそのころ、マリたちは高久がいないことに気づくのでした。そこでマリは自分の父親であるヨゼフの仕業ではないか?と思います。滅びの子の出産を阻止してがっているヨゼフならやりかねないと考えるようになるのです。
そして、とうとう高久が目を覚ましたのです!高久は命がけの賭けに勝利し、身体も完全に元通りに戻っていました。高久は歓喜に震え、大笑いしながら駆け回り始めました。そこで彼は身体のある異変に気付くのです。
なんと彼の身体には超人的なパワーが宿っていたのです。洞窟の中でジャンプした彼は、天井に頭から突っ込んでしまいました。
その時「調子に乗るな」と声が聞こえてきました。背後を見ると自分の背中にハナクロが埋め込まれてるのみて絶望の表情を浮かべる高久。
怒り心頭の高久は、次々に魔石を破壊していきました。そこでハナクロは高久にある核心を伝えました。そう、自分の頭脳と高久の超人的なパワーが合わされば諸悪の根源であえる島の一家を倒せると。
それを聞いた高久は、なぜか涙をこぼします。身体が融合したことにより、ハナクロは高久の思考を読み取ります。高久は上原のことで悩んでいたのでした。上原が今の自分の姿を見ておびえてしまうのではないかと。ハナクロはこれでは戦えないと嘆きます。
醜悪な人間関係
そのころ、捕らえられた上原、藤井、亜美は教会から出れずにいました。そんななか、殺人鬼になった東原先輩に殴打された藤井をあざ笑っている上原。
そんな中ヨゼフ、カオル、サトルが東原を上原たちのもとへ降ろすのでした。以前にぼこぼこにされている藤井は逃げ出しました。藤井の先輩と呼ぶ声で、上原はその変わり果てた殺人鬼が東原だと気づくのでした。
そこで東原はコロスと叫びながら突っ込んできます。間一髪のところで東原を殴り倒す亜美。そのあとも木材で殴り追い打ちをかけます。
その姿を見て、上原はなぜか激昂します。そう彼女にとっては姿は変われども未だ愛しい恋人だったのです。上原は亜美に殴りかかり取っ組み合いをする二人。
そんなカオスな状況を見て笑うカオルとサトル。
この状況に絶望する藤井でしたが崩れた協会の床から煙が上がってるの目にします。その煙を高久奪還のためにヨゼフのもとに向かっていたマリと双子も見かけました。
肝心の煙の正体は高久によって焼かれた魔石の樹から出たものでした。
ヨゼフ達も、サトルの透視能力によりそのことに気づき、消化に向かいました。こうして島の一家が集まことになってしまいました。家族同士を争わせるというハナクロの計画はめちゃくちゃになり、高久を責めます。ですが高久が意図的にそうしたのだと気づくのでした。
この樹を燃やせば島の一家ももう再生できないと。だから燃やしたのだと。
そして一家はとうとう集結していくのでした…